今年のフランス映画祭のラインナップが発表された。26本の長編(昨年上映の『ロシアン・ドールズ』は除く)の内、私が既に観ているのは『アガサ・クリスティーの親指のうずき』『隠された記憶』『パレ・ロワイヤル!』『優しい女』の四本。これらはどれも観ておく価値はあるフィルムだと思う。 フランス公開済みで未見のものは、見逃したというよりは食指が動かなかったものばかりで、本数が多い割りには作品のレベルはあんまり高くないなあというのが正直な第一印象。公開前のものでは、リモザンの『カルメン』は観ておきたい。シャブロルの新作が外れたのは残念な限り。「フランス映画祭2006」