サンクトペテルブルグフィルハーモニー交響楽団シャンゼリゼ劇場
ユーリ・テミルカーノフ(指揮)
デニス・マツーエフ(ピアノ)
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ラフマニノフ/「ヴォカリーズ」
ピアノ協奏曲第三番
交響的舞曲
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ロシア最強のオケと1998年のチャイコフスキー・コンクール優勝者との競演ということもあってか、外来オケになかなかお客の集まらないパリにしては珍しく、日曜の夕方のシャンゼリゼ劇場は満員御礼。ラフマニノフ最後の作品である交響的舞曲の繊細かつダイナミックな表現も素晴らしかったが、観客が一番沸いたのは、やはりピアノ協奏曲。マツーエフは些か「スポーツ的」で、少々荒っぽい部分も散見されたが、巨躯を活かしたスケールの大きな演奏は迫力充分。