マーラー室内管弦楽団 @シャトレ座
ダニエル・ハーディング(指揮)
ピエール=ローラン・エマール(ピアノ)
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ウェーベルン/「弦楽四重奏のための五つの断章」(管弦楽版)
モーツァルト/ピアノ協奏曲第十八番
シューマン交響曲第二番
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今日のシャトレ座もお客の入りが悪く、二階席まで降りて聴くよう指示される。ハーディングはオペラ座の「コジ」騒動後では初のパリ登場。手兵のマーラー室内管とあって、若々しくも斬新なシューマンを聴かせてくれた。第二番は四つの交響曲の中で、耳にする機会が一番少ないものだと思うが、こんなに面白い曲だったのかと開眼させられる熱演。
エマールは得意の現代曲で見せる鮮烈さとは一味違う温かみのある音楽を奏でていた。完璧なテクニックに支えられた奥深いリリシズムは彼ならではのもの。