フランス放送フィルハーモニーシャンゼリゼ劇場
ヴァレリーゲルギエフ(指揮)
ワディム・レーピン(ヴァイオリン)
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ブルッフ/ヴァイオリン協奏曲第一番
ショーソン/「詩曲」
ビゼー=ワックスマン/カルメン幻想曲
ブラームス交響曲第二番
ここ一ヶ月パリで振りまくっているゲルギエフが放送フィルを振るというので、チケットはずっと以前に完売済み。チョン・ミュンフンパーヴォ・ヤルヴィとともに名演を残してきた放送フィルだが、巨匠級のゲルギエフが初めて指揮台に上ったこの日の演奏会は、このオケにとって歴史的なものになっただろう。前半のレーピンの素晴らしさは言うまでもないが、メインのブラームスで聞かせた豊かな音色は、このオケの可能性の大きさを示しえたと言える。