transparence2005-12-25

バレエ『白鳥の湖』 @オペラ・バスチーユ
ルドルフ・ヌレエフ(演出)1984
オレリー・デュポン(オデット/オディール)
マニュエル・ルグリ(王子)
カール・パケット(ウォルフガング/ロットバルト)
年末年始のバスチーユはヌレエフ版「白鳥の湖」。デュポンとルグリという素晴らしいコンビで観ることができて嬉しい。二人の見事な存在感に比べると、パケットの重みの無さは否めず。ヌレエフ版は家庭教師&ロットバルトが明確に父性を体現しており、それとの対決を軸に展開されるだけに、パケットでは弱々しく見えてしまう。
舞台装置はシンプルそのものだが、こういう方が踊りのみに集中できて好感が持てる。先日のマリンスキー・バレエのように、装置や衣装は見事だがそれに注意が向けられてしまって、しかも踊りはまあまあというのよりはずっと良い。
ちなみに4月の日本公演@東京文化会館ではデュポンもルグリも「白鳥」は踊らないらしい。ま、何れにせよS席25000円を払う事は考えられないけれど。