transparence2005-12-26

フランソワ・オゾン『Le temps qui reste(残された時間)』(2005)[☆☆☆]@MK2 Odeon
アトム・エゴヤン『Where the true lies』(2005)[☆☆☆]@Le Saint-Germain-Des-Pres
今年のカンヌ出品作を二本。オゾンの新作は自らの死に向き合う男の姿を描いた、『まぼろし』の合わせ鏡のようなフィルム。メルヴィル・プポージャンヌ・モローらの好演に支えられている。
ゴヤンもまた役者が素晴らしい。フィルム・ノワール風の物語が、リンチを思わせる迷宮の中で展開されていく。
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フランス映画祭の来年三月開催が発表された。しかも横浜ではなく、東京・大阪での開催。確かに今年の横浜で、この映画祭が変化の過渡期にあることは感じていたものの、正直ここまでの変化が訪れようとは思ってもみませんでした。色々と思うところもあるけれど、敢えてここには記しません。僕個人は来年も何らかの形で運営に関わる事になりそうです。