transparence2006-01-05

ソフィー・フィリエール『Gentille』(2005)[☆☆1/2] @MK2 Hautefeuille
如何にもシナリオ・ライターによるものだと思えるフィルムがあって、例えばパスカル・ボニツェールのものなどがその典型だと思うのだが、ラリユー兄弟の『運命のつくり方』の共同脚本家でもあるソフィー・フィリエールの第三作目もその一つである。これが優れたシチュエーション・コメディなのだが、こういうフィルムの成否は取分け役者の力量に懸かっている。その意味で、エマニュエル・ドゥヴォスランベール・ウィルソン、ブルーノ・トデスキーニ、ビュル・オジエ、ミシェル・ロンスダルといったキャスティングは本当に素晴らしい。特にドゥヴォスのコミカルな演技を引き出したことは特筆されるべき。それだけに100分を超える長さが少々冗長に思えたのが残念。ちなみに女優エレーヌ・フィリエールは監督の妹。