フランス国立管弦楽団シャンゼリゼ劇場
リッカルド・ムーティ(指揮)
Julia Kleiter(ソプラノ)Marianna Pizzolato(アルト)
Herbert Lippert(テノール)Ildebrando d'Arcangelo(バス)
ラジオ・フランス合唱団
モーツァルト交響曲第三十四番
四つのコンサート・アリア
証聖者の荘厳な晩課
パリにおけるモーツァルト・イヤーの幕開けを飾るのがこの日のコンサート。またムーティがこのオケを初めて振ってから25周年を記念しているとのこと。舞台に登場しただけでブラボーの声が飛び、演奏後は必ず薔薇の花が投げられる、マエストロのパリでの人気はなかなかのもので、この日も当然のように満員御礼。
決して派手なプログラムではないものの、全体として溌剌としていて、それでいて繊細そして暖かみに溢れた演奏。取り分け、ユリア・クライターが歌った、晩課の第五曲は感動的だった。
喜ばしい事に、ムーティは五月末のサン・ドニ音楽祭でも国立管の指揮台に上り、ケルビーニのミサ曲を演奏する予定。