transparence2006-04-16

ヨーロッパ連合ユース・オーケストラ @ザルツブルグ・アリーナ
ウラディーミル・アシュケナージ(指揮)
R.シュトラウス組曲「町人貴族」、交響詩英雄の生涯
11時よりEUユース管を聴く。その名の通りヨーロッパ連合の支援を受けて1976年に創設された、24歳以下の若い音楽家のオケ。初代音楽監督アバド。ハイティングがその後を継ぎ、2000年からはアシュケナージ音楽監督
イースター音楽祭の一部とされているのに、会場は祝祭大劇場ではなく、中央駅からバスで15分ほどのザルツブルグ・アリーナ。ここは見本市会場に併設された催し物やスポーツ向けの会場。ハイレベルのアンサンブルと、ユース・オケらしい活きの良い演奏だったが、会場の音響に難があったのが残念。
帰りは途中でバスを降り、ザルツァッハ川沿いを散策する。ここは本当に気持ちが良い。サイクリンでもしたら楽しそうだ。

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ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団ザルツブルグ祝祭大劇場
サイモン・ラトル(指揮)
アルフレッド・ブレンデル(ピアノ)
モーツァルト/ピアノ協奏曲第二十七番
シベリウストゥオネラの白鳥
ブラームス交響曲第二番
この夜のコンサートは本来小澤征爾が振る予定だったもの。周知の通り休養中の為、ラトルが代役を務め、昨日に続きブレンデルソリストに加わった。プログラムも完全に変更(元々はシェーンベルグペレアスとメリザンド」、ベートーヴェン交響曲第七番)。
昨夜は少々欠点が目に付いたブレンデルだったが、今日のモーツァルトはまさに本領発揮で、貫禄と優美さに溢れた演奏を聴かせていた。シベリウスの透明感も見事だったが、この日はブラームスに尽きる。ラトルはオケを最大限に鳴らし、必然的に少々の瑕も生じていたが、そんなことはお構い無しに推進力に支えられた骨太の音楽を作り上げていた。