フランス国立管弦楽団シャンゼリゼ劇場
クルト・マズア(指揮)
ネルソン・フレイレ(ピアノ)
グリーグ/ピアノ協奏曲
ショスタコーヴィッチ/交響曲第七番「レニングラード
前半はグリーグ。必ずしも技巧派とは言い難く、鋭さには欠けるフレイレだけに、速いパッセージでは怪しい部分も散見されたが、全体的には奥深い暖かみ溢れる演奏。メインの「レニングラード」では、弦楽器は鋭敏な音色を奏で、管楽器は力強く咆哮し、この長大な交響曲を緊張感で満たしていた。マズアとオケとの相性は良いらしく、このコンビでは外れが無い。