transparence2006-06-17

ネーデルランドフィルハーモニー管弦楽団 @コンセルト・へボー(アムステルダム

ヤン=パスカル・トルトゥリエ(指揮)
ボリス・ベレゾフスキー(ピアノ)
チャイコフスキー/ピアノ協奏曲第一番
ラフマニノフ交響曲第二番
旅行先のアムステルダムにて。この世界最高のコンサート・ホールの一つで聴くことは長年の憧れであった。ホール自体が一つの楽器であることを感じさせてくれる、柔らかくしかも力強い響きは本当に素晴らしい。どうせならばコンセルトへボー管を聴きたかったが、日程が合わず。ただ、大して期待はしていなかったものの、このネザーランド・フィルがとても上手くて驚いた。取り分け木管楽器の柔らかな響きは素晴らしかった。都響への客演もあるトルトゥリエはイギリスでの活動が多く、本国フランスではあまり接する機会が無いように思う。このオケとの共演は初めてとのことだが、ダイナミックなラフマニノフからは相性の良さが伺えた。この日の聴きものは、何と言ってもベレゾフスキーのチャイコフスキー。史上最速といっても過言ではないスピード感を持ちながらも、決して破綻することの無い超絶技巧のピアニシズムに、観客は総立ちで喝采を送っていた。