2007年ベスト10

transparence2008-01-10

遅れ馳せながら、あけましておめでとうございます。
2007年のベスト10を選んでみましたが、どれも秀作揃いで、結構当たり年だったという気がします。

1.エリック・ロメール『Les Amours d'Astree et de Celadon』
2.ニコラ・フィリベールかつて、ノルマンディーで
3.ヌリ・ビルゲ・ジェイラン『Iklimler(うつろいの季節)』
4.ジャック・リヴェットランジェ公爵夫人
5.カルロス・レイガダス『Silent Light』
6.ガス・ヴァン・サント『Paranoid Park』
7.ジャ・ジャンクー『長江哀歌』
8.ジェローム・ボネル『J'attends quelqu'un(誰かを待ちながら)』
9.クリスティアン・ネメスク『カリフォルニア・ドリーミン』
10.クロード・シャブロル『La Fille coupee en deux』

ロメール、リヴェット、シャブロルという三巨匠が示した成熟ぶりには驚嘆。フィリベールの新作はドキュメンタリーの新境地を切り拓く恐るべきもの。ジェイランとレイガダス(この二人のフィルムが未だに一般公開されない日本の映画環境の貧しさよ)は、それぞれのスタイルを一層研ぎ澄まし、ボネルとネメスク(処女作にして遺作)の二作は、ストーリー・テラーとしての力量に驚かされた。
ベスト10以外にも、優れたフィルムは数多くありました。特に昨年は、初めてカンヌに出掛けたこともあって、改めてカンヌ出品作のレベルの高さを感じました。

・アブデラティフ・ケシッシュ『La Graine et le mulet』
マノエル・デ・オリヴェイラ夜顔
デヴィッド・クローネンバーグ『Eastern Promises』
ファティ・アキン『The Edge of Heaven』
クリスティアン・ムンジウ『4ケ月、3週間と2日』
・ダニエレ・ルケッティ『My Brother is an Only Child』
・エラン・コリリン『迷子の警察音楽隊
・ジェイムス・グレイ『We Own the Night』

フランスの批評各誌は既にベスト10を発表しています。
カイエ・デュ・シネマ」誌
http://www.cahiersducinema.com/site.php3
「Inrockuptibles」誌
http://www.lesinrocks.com/index.php?id=38&tx_extract[notule]=207729&tx_extract[backPid]=4&cHash=c0c10fe2fb