カンヌ映画日誌2009・第5日

8時半からの批評家週間『LOST PERSONS AREA』を半分ほど観てから、マーケット上映の『PLEASE PLEASE ME』(エマニュエル・ムレ)[☆☆☆]へ。今日、ルビッチとキートンを同時にやれる唯一の監督。続いて、ある視点に出ているルーマニア映画『POLITIST ADJECTIV』[☆☆1/2]。現実を言葉で再構成しようとする困難性を問題としているという意味では、カメラドールを取った前作と、手法は違えども、やりたいことは同じだろう。
その後はマーケット上映を回って、監督週間出品作を三本(『NAVIDAD』[☆1/2]、『LA PIVELLINA』[途中退場]、『I KILLED MY MOTHER』[☆☆])。
フィリピンのメンドーサのコンペ作『KINATAY』を半分ほど観てから、パレ・ステファニーで監督週間の公式上映を二本。『THE FRENCH KISSERS』[☆☆]は普通に面白い思春期もののコメディ。『POLYTECHNIQUE』[☆☆1/2]は、カナダで起きた実際の銃乱射事件を描く。モノクロのシネスコで『エレファント』に挑んだ心意気は買いたい。
これで、完走6本、途中退場3本の15時間のフィルム・マラソンの一日がようやく終了。