2006-01-01から1年間の記事一覧

ワーグナー「ラインの黄金」@大司教館劇場Theatre de l'Archeveche(エクサン・プロヴァンス) シュテファン・ブラウンシュヴァイク(演出) サイモン・ラトル(指揮) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ウィラード・ホワイト(ヴォータン) ロバート・ギャン…

フランス国立管弦楽団 @シャンゼリゼ劇場 クルト・マズア(指揮) ワーグナー/「トリスタンとイゾルデ」より 前奏曲・第二幕(全曲)・イゾルデの愛の死 ワールド・カップのフランス対ブラジルとほぼ同時刻の演奏会。元々チケットの売れ行きは悪かったらし…

パーセル「ディドーとエネアス」@シャトレ座 グルック/歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」より三つのオーケストラ曲 ベルリオーズ/歌曲集「夏の夜」 パーセル/歌劇「ディドーとエネアス」(演奏会形式) マルク・ミンコフスキ(指揮)レ・ミュジシャン・…

ベートーヴェン「フィデリオ」(演奏会形式) @シャトレ座 チョン・ミョンフン(指揮)フランス放送フィルハーモニー カリタ・マッティラ(レオノーレ) ベン・ヘップナー(フロレスタン) マッティ・サルミネン(ロッコ) ユハ・ウーシタロ(ドン・ピツァロ) ヘンリ…

モーリス・ベジャール=パリ・オペラ座バレエ団 @オペラ・バスチーユ 「中国の不思議な役人」 「扉とため息のためのヴァリエーション」 「ボレロ」 バスチーユでの今シーズン最後のバレエはベジャール・プロ。やはり最大の見ものは男版と女版が交互に上演さ…

ベルリオーズ『ファウストの劫罰』@オペラ・バスチーユ ロベール・ルパージュ(演出) パトリック・ダヴァン(指揮) ジュゼッペ・サッバティーニ(ファウスト) ホセ・ファン・ダム(メフィストフェレス) ミシェル・デ・ヤング(マルガリータ) 松本のサイトウ・キ…

備中神楽パリ公演 @Cite de la musique 音楽都市では三日間に渡って備中神楽伝承研究会(岡山県美星町)による公演が行われている。音楽ホールと博物館に挟まれた巨大な吹き抜けの空間に特設舞台を組み、「古事記」「日本書紀」に基づく伝統芸能の見どころが…

エマニュエル・ムレ『Changement d'adresse』(2006)[☆☆☆] @MK2 Odeon 今年のカンヌ「監督週間」で上映されたエマニュエル・ムレの長編三作目。ブロンドの美女とアパートをシェアすることになった、パリに出てきたばかりのホルン奏者(ムレ自身が好演)が主人…

アムステルダムよりクレーラー・ミュラー美術館へ足を運ぶ。この美術館は自然保護地区デ・ホーヘ・フェルウェ国立公園の中にあり、膨大な絵画コレクションと広大な彫刻庭園からなっている。取り分けゴッホのコレクションは素晴らしく「アルルの跳ね橋」「星…

ネーデルランド・フィルハーモニー管弦楽団 @コンセルト・へボー(アムステルダム) ヤン=パスカル・トルトゥリエ(指揮) ボリス・ベレゾフスキー(ピアノ) チャイコフスキー/ピアノ協奏曲第一番 ラフマニノフ/交響曲第二番 旅行先のアムステルダムにて。…

グルック「トーリードのイフィジェニー」@オペラ・ガルニエ Krzysztof Warlikowski(演出) マルク・ミンコフスキ(指揮) レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル&合唱団 スーザン・グラハム(イフィジェニー) ラッセル・ブラウン(オレスト) ヤン・ブーロン(ピラ…

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 @シャンゼリゼ劇場 ベルナルト・ハイティング(指揮) ヴォルフガング・シュルツ(フルート) モーツァルト/交響曲第三十二番 モーツァルト/フルート協奏曲第一番 ショスタコーヴィッチ/交響曲第十番 五ヶ月ぶりのウィー…

国立パリ管弦楽団 @シャトレ座 ピエール・ブーレーズ(指揮) ジェシー・ノーマン(ソプラノ) ペーター・フリード(バス) ラヴェル/バレエ音楽「ダフニスとクロエ」全曲 バルトーク/歌劇「青ひげ公の城」 先週以来パリでは連日30度を越える猛暑が続いているが…

ドニゼッティ「愛の妙薬」@オペラ・バスチーユ ローラン・ペリー(演出) エドワード・ガードナー(指揮)パリ・オペラ座管弦楽団&合唱団 ハイディ・グラント・ マーフィー(アディーナ) ポール グローヴズ(ネモリーノ) ローラン・ナウリ(ベルコーレ) アンブロー…

国立文楽劇場パリ公演 @Cite de la musique 「伊達娘恋緋鹿子」より火の見櫓の段 「壷坂観音霊験記」 人形/吉田簑助、桐竹勘十郎、吉田蓑二郎 語り/豊竹呂勢太夫 三味線/鶴澤燕三 文楽を観に行くのは学部生時代以来。あの頃は国立小劇場に足繁く通ったも…

フランス国立管弦楽団 @サン・ドニ大聖堂 パーヴォ・ヤルヴィ(指揮) クリスティーネ・シェーファー(ソプラノ) マリー=ニコル・ルミュー(メゾ・ソプラノ) オルフェオン・ドノスティアラ合唱団 ベルク/アルテンベルク歌曲集 マーラー/交響曲第二番「復活」 先…

Paz Encina『Hamaca Paraguaya』(2006)[☆] @Reflet Medicis カンヌ「ある視点」上映作品。「ル・モンド」誌等が高く評価していたパラグアイ映画。戦争に行った息子の帰りを待つ農民の老夫婦の日常が、長回しの固定キャメラによる映像で描かれる。夫婦の声を…

ドゥニ・デルクール『La Tourneuse de pages(譜めくり)』(2006)[☆1/2] @Reflet Medicis マルコ・ベロッキオ『Il regista di matrimoni(結婚演出家)』(2006)[☆☆1/2] @Reflet Medicis リサンドロ・アロンソ『Fantasma』(2006)[☆☆1/2] @Cinema des Cineastes…

フランス国立管弦楽団 @サン・ドニ大聖堂 ラジオ・フランス合唱団 リッカルド・ムーティ(指揮) ルート・ツィーザク(ソプラノ)、ヘルベルト・リッパート(テノール)、イルデブランド・ダルガンジェロ(バス) ケルビーニ/ミサ・ソレムニス サン・ドニ音楽祭に…

テレビでカンヌ映画祭の閉会式を見る。ケン・ローチのパルム・ドールというのは誰も予想していなかった結果だろう。現地の予想アンケートでも18日の公式上映直後にはベスト3に入っていたものの、日を追うごとに順位は下がっていたし、「Le Film Francais」誌…

ソフィア・コッポラ『マリー・アントワネット』(2006)[☆☆1/2] @Gaumont Parnasse マリー・アントワネットを「悲劇の王妃」としてではなく、異国の地で(←『ロスト・イン・トランスレーション』)少女から大人への変貌(←『ヴァージン・スーサイズ』)を遂げさ…

ナンニ・モレッティ『Il Caimano』(2006)[☆☆☆]@MK2 Hautefeuille モレッティの新作は、ベルルスコーニを題材とする映画作りに乗り出すプロデューサーが主人公。俳優探しや資金集めに苦労する部分、彼の家庭が崩壊していく部分、劇中劇としてベルルスコーニ…

ペドロ・アルモドバル『VOLVER』(2006)[☆☆☆1/2] @L'Arlequin 『オール・アバウト・マイ・マザー』で現代最高のメロドラマ映画作家の地位を確立し、『トーク・トゥ・ハー』ではメロドラマを男性主体へと転換させることに成功、前作『バッド・エデュケーショ…

フランス国立管弦楽団 @シャンゼリゼ劇場 クルト・マズア(指揮) ネルソン・フレイレ(ピアノ) グリーグ/ピアノ協奏曲 ショスタコーヴィッチ/交響曲第七番「レニングラード」 前半はグリーグ。必ずしも技巧派とは言い難く、鋭さには欠けるフレイレだけに、…

ロン・ハワード『ダ・ヴィンチ・コード』(2006)[☆] @MK2 Odeon 今日からカンヌ映画祭が始まる。この時期のフランスのメディアはカンヌ関連の記事で埋め尽くされ、パリにいる私にまで「お祭り気分」が波及してしまう。それにカンヌまで行かなくとも、パリで…

Michel Hazanavicius『OSS117 カイロ・スパイの巣窟』(2005)[☆1/2] @Gaumont Champs-Elysees

ヴェルディ「シモン・ボッカネグラ」@オペラ・バスチーユ シルヴァン ・ カンブルラン(指揮) パリ・オペラ座管弦楽団&合唱団 ヨハン・シモンズ(演出) カルロス・アルバレス(シモン・ボッカネグラ) アナ・マリア・マルティネス(アメーリア) ステファノ・セッ…

キム・ジウン『甘い人生』(2004)[☆1/2] @L'Arlequin 6区にあるアルルカンとサンジェルマン・デ・プレという二つの劇場は、作家性と商業性のバランスが取れたプログラムや、スクリーンの大きさ・観やすさ、また共にゴーモン&MK2の見放題カードが使えること…

スティーブン・ソダーバーグ『Bubble』(2005)[☆☆1/2] @MK2 Odeon Christoph Hochhausler『L'Imposteur(Falscher Bekenner)』(2004)[☆☆1/2] @MK2 Hautefeuille ソダーバーグの新作は、上映時間1時間13分、素人俳優を用いDVで撮られた低予算作品。オハイオの…

クリスティアン・ヴァンサン『Quatre Etoiles』(2006)[☆] @MK2 Odeon